腎不全・人工透析の治療に力を注ぐ当法人では、本院と附属クリニック合計で131台の透析装置を完備し、法人全体の透析患者様数は増え続けています。シャント造設術、定期的なエコー検査、狭窄時のPTA(経皮的血管形成術)に対応できる設備を有し、腎不全の保存期から透析導入期、維持期までトータルでサポートしています。
看護部ではフットケアチームやシャントチームを結成して専門ケアの充実に取り組んでおり、多職種でのチームカンファレンスや患者指導も重視し、退院後の生活まで支えていける関わりを心がけています。
透析室では、看護師による「家族面談」を随時ご提案しています。透析療法に関する疑問・不安の解消はもちろん、日常生活で注意すべき点や、食事・運動に関するアドバイスを通して、患者様とご家族のイキイキとした毎日を応援することが私たちの使命です。
また、患者様やご家族同士、病院職員との交流を図る「きせん祭」というイベントを毎年開催しています。透析生活に役立つ情報提供、職員による模擬店、患者様の作品展、カラオケ大会、地域ボランティアの催しなど楽しめるプログラムで構成。治療継続のモチベーションアップにつなげ、一人でも多くの患者様が明るい透析ライフを送っていただけるように取り組んでいます。
看護方式は担当看護師による「受け持ち制」です。「苦楽をともに人生を歩むパートナー」として、時には励まし、時には叱り、時にはもらい泣きをしながら、家族同然の絆を深めています。患者様から心温まる励ましの言葉をいただく機会も多く、それはスタッフが「もっと頑張ろう!」と熱く思う、何よりの原動力となっています。
透析室の災害対策についてのお問い合わせが増加しています。当院は、春日部市の災害拠点病院ですので、ご安心ください。透析医療には「水」の確保が欠かせないため、優先的に市内の給水車を配車する協定を結び、災害直後から近隣の透析患者様の治療も受け入れる体制を整えています。いつ、どんな時でも頼れる病院として、「透析患者様の命を守る使命感」を誇りに、看護を実践していきたいと思います。
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平成15年春日部嬉泉病院入職