私は埼玉県所沢市にある防衛医科大学と関連病院で当時としては珍しいスーパーローテートの研修を故武見太郎医師会長の考えのもと受けました。一般外科、麻酔科、循環器内科、CCU、膠原病内科、神経内科、血液内科、救急科、小児科、整形外科、耳鼻咽喉科、消化器内科の診療および胃内視鏡検査・トレッドミル運動負荷試験・心臓カテーテル検査などを行いました。日本医科大学で急性心筋梗塞のテーマで博士号を取得して、兵庫県立東洋医学研究所で週1回鍼灸治療を学びました。
多くの循環器病患者さんを救いましたが助けられなかった患者さんがいます。ネフローゼ症候群の患者さんで、今であれば透析療法にて救命できますが、昔は経験少なく悔いの残る結果となりました。それもあり平成4年から医療法人社団嬉泉会 春日部嬉泉病院で腎不全患者さんの透析医療に携わってきました。
医療法人社団嬉泉会は昭和50年より透析医療の歴史と共に歩んでいます。当院の関連病院の大島記念嬉泉病院の初代管理者は日本腎臓学会を創設した故大島研三氏で、東京女子医科大学名誉教授・元日本腎臓財団会長の杉野信博先生が嬉泉会の最高顧問を務めています。日本の透析患者さんを古くから支えてきました。嬉泉会の須藤祐司理事長は社会福祉法人嬉泉の理事長も兼任しており、医療と福祉に関する貢献から平成26年旭日小綬章を受勲しました。
私は春日部嬉泉病院において日本透析医学会指導医として患者さんが透析を受けている間に学生の方の勉強を一緒に考えたり、お仕事の苦労話を聞いたり、様々なお話を聞いて来ました。一方 数多くの患者さんの透析導入と、透析患者さんの合併症治療に奮闘してきました。農薬中毒の患者さんの毒素除去や家族性高脂血症の方のLDLアフェレーシスを行い、透析患者さんに合併した肝硬変患者さんの腹水濾過濃縮再静注法、関節リウマチ患者さんのLCAP療法を行ってきました。
透析患者さんに多い睡眠時無呼吸症候群外来を平成22年から行っています。腹膜透析は自分で自分のことができる患者さんに対して対応しており、とても良い結果を得ています。
最近は患者さんの高齢化に伴い介護保険を利用する方も多くなっています。何らかの介助の必要な方と元気で自立している方と二極化してきたように思います。介助の必要な方に関して、私自身でケアマネージャーの資格を取り春日部きせん居宅介護支援事業所を開設して対応しています。医療においては、平成26年6月から心臓外科医の野澤医師を常勤として招き、血管外科医長として透析患者さんのシャント手術とPTAに関して満足してもらえるようになりました。
元気で自立している方の1回4時間週3回の透析時間を何とか有意義に利用できないかと22年間悩んできました。プライベート空間を作り、Wi-Fiを利用した仕事と遊びができる半個室透析を考えました。ただし、透析中の安全を確保しなければならないので、なかなか前例がありませんでした。そこで世界初と思われる、ナースステーションからコンソールの表示灯を一望し、スタッフが常駐するプライベート透析室を提供いたします。医師、看護師、ME、事務の回診を毎回行い管理栄養士が栄養指導をいたします。
ゆっくりとゆとりある透析ライフを楽しんでください。私の長年のライフワークでした。 切に願っています。皆様ご協力の程よろしくお願いいたします。
 
医療法人社団嬉泉会 副理事長
春日部嬉泉病院 病院長

丸山 寿晴
 
医療法人社団 嬉泉会 春日部きせん病院 (春日部嬉泉病院)
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